建築ではなく広場が主役の「埼玉会館」 無骨な見た目に隠された20万枚のタイルのこだわり

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「埼玉会館」(埼玉県さいたま市)

 地元の人にとっては見慣れた存在。でも歴史を知ると、かなり立派な名建築であることがよくわかる「身近にある意外な名建築」をご紹介する本連載。7回目となる今回ご紹介する建物の特徴は「タイル」だという。「埼玉会館」という名前もパッと見も武骨なビルには極めて複雑なデザインが隠されていた――『日本の近代建築ベスト50』(小川 格・著)から引用してみよう。

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 中田準一は、1965年から48年間、前川建築設計事務所に勤務した。この間、埼玉会館をはじめとして熊本県立美術館、国立国会図書館新館など主要な建築を担当した。...

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