子をしつける親の「懲戒権」が民法から削除へ 120年以上経って改正…背景に児童虐待が
聞けば法律制定から百二十余年経って、ついに条文から削られるのだという。法務大臣の諮問機関・法制審議会が、親の子に対する「懲戒権」(民法822条)を削除する内容の答申案をまとめたのは2月1日のこと。それにしても耳慣れない言葉である。
家族法(親族・相続法)に詳しい弁護士が言う。
「現在、懲戒権という言葉が法律の現場で使われることはほとんどありません。私も答申案のニュースを知って“そういえば民法に条文があったな”と思いだしたほどです」
そこで、法務省民事局に聞くと、
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