悠仁さまが合格された「筑波大学附属高」の実相 減った東大合格者数と負のスパイラル

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 秋篠宮家の長男・悠仁さま(15)は2月13日、筑波大学附属高校の学力検査(入学試験)を受験され、その姿が大きく報道された。

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 同校は「筑附(つくふ)」という略称でも知られるが、報道の中には筑附こそが日本で最も入学することが難しい高校の一つだと強調したタイトルが目立った。

◆悠仁さまの筑波大付属高「一般入試」にネットでは驚き広がる 最難関校ゆえ合否を心配する声も(日刊ゲンダイDIGITAL:2月14日)

◆悠仁さま 筑波大付属高受験 東大合格も視野に(スポニチAnnex:同上)

◆悠仁さまの進学先は「偏差値67」筑波大学附属高校(文春オンライン:21年12月22日 ※試験日よりも前に配信)

 実際、多くのメディアが、悠仁さまは東大を目指しておられると報じ、筑附への進学はその過程として受け止められてきた。

 インターネットで東京都内の高校の偏差値を調べると、提供社によって数値は異なるものの、以下の5校が上位にランクインしている。

◆お茶の水女子大学附属高校(文京区・国立・女子校)

◆筑波大学附属駒場高校(世田谷区・国立・男子校)

◆開成高校(荒川区・私立・男子校)

◆東京学芸大学附属高校(世田谷区・国立・共学)

◆筑波大学附属高校(文京区・国立・共学)

 筑附も上位5校にしっかり入っている。同校の沿革を振り返ると、最難関校と位置づけられている背景が更によく分かる。

錚々たる卒業生

 筑附の設立は1888年。これは明治21年にあたる。官立高等師範学校に附属する尋常中学科というのが前身だ。

 日本を担うエリート層を育成しようと、明治政府が設立した学校であることは論を俟たない。担当記者が言う。

「政治家の卒業生だけでも、元首相の鳩山一郎(1883〜1959)、元都知事の美濃部亮吉(1904~1984)など錚々たる名前が並びます。現代の政治家でも、元衆議院議員で元財務相の藤井裕久氏(89)、参議院議員で自民党総務会長代理の片山さつき氏(62)といった具合です。この4人が全員、東大卒というのも、筑附らしいと言えるでしょう」

 政治家や官僚といった政官界のエリートだけでなく、筑附はアカデミズムの世界でも有為の人材を輩出してきた。

 同高の公式サイトには、「本校の教育」というコーナーがある。一部をご紹介しよう。

《本校の大きな特色は、生徒の総合力の重視です。大学に入学する際に必要とされる学力を重視するのはもちろんですが、大学において積極的に学習や研究を遂行する力、そして何よりも社会に出て活躍するのに役立つ力を重視した教育を行っています》

《大学において積極的に学習や研究を遂行する力》と自負するだけはあり、学者として名を残した卒業生も圧倒的な顔ぶれだ。

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