ノルウェーで100年以上続くナゾの乱痴気騒ぎ「ルス」とは? 1カ月も続く“通過儀礼”の内容(古市憲寿)
乱痴気騒ぎという言葉がある。人生で1度だけ、文字通りの乱痴気騒ぎを目撃したことがある。しかも場所はノルウェーだった。
留学時に住んでいた学生寮には大きな湖と森が隣接していた。普段は静かで穏やかな、市民の憩いの場である。だが5月のある夜、やたら湖が騒がしかった。何かと思って覗きに行くと、赤いつなぎを着た10代が、乱痴気騒ぎをしていたのだ。
100人ほどの若者が、湖のほとりで大音量の音楽にのって踊ったり、お酒を飲んだり、花火を上げたり、火をたいたり、ド派手なパーティーをしていた。...