「タクソノミー」が炙り出した仏・東欧とドイツの溝
今年2月2日にEUが公表した文書が、欧州を分断している。EUはこの文書の中で、原子力発電所と天然ガス火力発電所が一定の条件を満たせば、「地球温暖化・気候変動の抑制に貢献する、過渡的なエネルギー」として、いわゆるグリーン事業の分類表「タクソノミー」に記載することを正式に提案した。
今日の企業にとって、携わっている事業がグリーン認定されてタクソノミーに載せられることの利益は大きい。多くの機関投資家たちは、ESG(環境・社会・ガバナンス)の原則に基づいて、グリーンな事業への投資を増やすことを目指している。...