“恋愛しない人”が差別される世の中への問題提起 「恋せぬふたり」が開拓した「非恋愛モノ」
日本のドラマはビールを見倣うべきだと思う。瓶から缶へ、生にクラフトに地ビール、発泡酒に第三のビール、糖質オフにプリン体ゼロにノンアルコールなど、次々と新ジャンルを打ち出している。もはやビールではないモノまでビールと言い張り、節操なく展開。ドラマもぜひ新ジャンルを開拓してほしい。その幕開けと呼べるのが、非恋愛モノの「恋せぬふたり」だ。
古来、すべての人は対象が誰であれ恋愛をするのが当然とされているが、そこに違和感を覚える人がいる。他者に恋愛感情をもたないのがアロマンティック、他者に性的に惹かれないのがアセクシュアルだ。...