「離婚する予定なので嘘言った覚えも」「これ以上の誠意は見せられない」1億1500万円詐欺男「逮捕の瞬間」の言葉とは?【銀座ホステスの告白】(その4)

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余罪も含めて捜査中

 最後に良子さんは「『投資で儲かりますよ』と言われ、お金を渡して、此方(こちら)が、『辞めたいからお金を返してください」と申し出てるのに、元本保証どころか、『他の自分のしたい投資に使ったので、お金ありません』と言われたら、世の中の殆どの方が、普通騙されたと思います」と伝えたが、梨のつぶて。2人のやり取りは決裂で終わった。

 良子さんは共に病気を抱える両親のため、身を粉にして働いて、ようやく貯めたのが1億円超の現金だった。

「私の家の現実を知りながらも、岡は自分の口座が凍結されたとわかるまで、私に対し、母名義の預金の解約やさらなるお金の借り入れ、家の売却などを求め、私にお金を要求してきたのです。私と同じような被害者がたくさんいると警察からうかがっています。これ以上、被害者が増えないためにも、適正な捜査を進めて頂けたら、気持ちがいくらかでも救われます」(良子さん)

 言うまでもないが投資は自己責任であり、「元本保証、月に1000万円の配当」などという「悪魔の囁き」そのものを疑うべきだったのは間違いない。しかし、だからと言って、ここまでに積み上げられたウソが免罪されるわけではなかろう。LINEなどのやり取りを第三者が冷静に見れば「なぜこんなウソを信じたのか」と思われるだろうが、世の中の多くの詐欺事件ではよく見られる展開であるのもまた事実。

 逮捕の瞬間、岡容疑者は「サイアク~。全面否認します(笑)」と口にしたとされる。捜査関係者によると「同様の被害を訴えている女性がおり、余罪も含めて捜査中」なのだという。

デイリー新潮編集部

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