「離婚する予定なので嘘言った覚えも」「これ以上の誠意は見せられない」1億1500万円詐欺男「逮捕の瞬間」の言葉とは?【銀座ホステスの告白】(その4)
一転して謝罪してきた理由
さらに良子さんが「お金を返してほしい」と重ねると、FX口座の具体名を出し、「そこに預けてある分を引き出したが銀行口座が凍結されていて引き出せない、お前が悪い」と言ってきたという。しかし実際にそのFX口座での取引履歴はなく、良子さんが「では、どこの銀行口座に引き出したのですか? こちらで調べますので」と伝えると、それには答えないものの、一転して謝罪してきたのだった。
その後、岡容疑者自身が警察に電話をし、事態の深刻さに気付いたのか、「電話で謝罪したいから電話に出てほしい」旨のLINEがあった。だが、良子さんは「話す事はありません
私のお金は今どこにありますか?」との質問を続ける。
すると、「毎月150万円以上ずつ返済でも良いでしょうか? 元本の1億1500万円ピッタリを返済します」「良子さんにお金返したいので、我儘聞いて欲しいです。一緒に焼肉行きたいです」「本当に大至急返すので」「これしか誠意見せられないんです」などといったメッセージが届いた。
「私のお金は今どこに?」の質問には答えていないので、良子さんがその点を尋ね続けると、
「実は自分がしたい別の投資に良子のお金を使ってしまって、10月まで引き出せない」と言ってきた。
「何の投資ですか? その投資を本当にされているのか調べますので教えてください」と良子さんが言うと、「一緒に仕事してる友達に迷惑がかけられないから、それは勘弁してください」と言ったという。
良子さんは「もう笑ってしまいました」と振り返る。
家族もこの件は知っていますし
金銭のこととは別に、妻も子供もいるのにそのことを隠して「絶対結婚したい(ハートマーク)」と交際スタート当日にLINEで伝えていたことについての弁明も送られてきた。
「(岡容疑者の)家族もこの件は知っていますし、元々不仲で貴方と付き合ったので」と言い、「離婚する予定なので嘘言った覚えもありませんし、誕生日や名前を偽ったのは、好きになった人が銀座のホステスということが怖くて信用できなかった」とのこと。
さらに、彼女にも責任があるような言いぶりのLINEも。
「僕のイメージ通りの銀座のホステスって感じなんです。(FXを始めた)初月から、貴方の為に1000万も利益を出し、次は300、そこから(体調不良でFXが十分にできないという)理由も分かっていて(配当の振込が)遅れているのに今の(揉めているという)状況、僕も最大限身を守りたいので、これ以上の誠意の見せ方は出来ないです」
かなりとっ散らかっているのだが、ここまでの彼の主張を強引にまとめると、こうなる。
・1億1500万円預かって投資をして、毎月配当を支払うと約束した。実際に1か月目は1000万円、2か月目には300万円払ったではないか。そこは感謝してほしい。
・配当が減ったのは、大きなチャンスに乗ろうとして投資をした結果だ。自分の体調不良も原因だ。
・元本を全額払う意向はある。月150万円以上支払える。
・名前その他を偽っていたのは、あなたが銀座のホステスだから警戒したことなどの理由がある。家族とは不仲でもともと別れるつもりだ。
・僕のわがままを聞いてほしい。大至急お金は返す。一緒に焼肉に行きたい。
・これ以上の誠意は見せられない。
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