「AD呼称廃止」で現場は混乱……テレビ局を悩ます親たちから寄せられるクレームの“中身”

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 テレビ業界のAD(アシスタントディレクター)呼称問題が話題となっている。イメージが良くないADの呼び方を変えようとする動きだ。バラエティ番組でもこの問題が取り上げられているが、呼称だけ変えたところで意味がないという意見が多数を占めている。ところが、呼び方を変えた結果、とんでもない事態が起きているという。

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 ADと言えば、テレビディレクターをサポートする、番組制作の準備や雑用、後片付けなどが基本的な役割で、番組づくりには欠かせない職業だ。しかし、キツい、汚い、危険の3拍子揃った“3K”、今でいえばブラック職業の代名詞とされていた。

 そこでイメージ払拭のため、ND(ネクストディレクター)やSD(サブ[もしくはサイド]ディレクター)、LD(ラーニングディレクター)、YD(ヤングディレクター)……などと、テレビ局や制作会社によっては、別の呼び名に替えているという。

 1月16日の「ワイドナショー」(フジテレビ)でもこの問題を取り上げ、まずはゲストのかまいたち・山内健司が発言した。

山内:仕事内容が一緒なので意味ないと思うのと、ADという言葉に対して嫌なイメージとか差別的なニュアンスを一切持ってなかったので、誰が言い出してんのかなーってのが気になります。

――次に発言したウエンツ瑛士は、現場の声を紹介した。

やりがいが欲しい

ウエンツ:僕は「ADさん」って言うのを久々に聞きました。他の局だと「ADさん」て全く聞かないので。「NDさん」って呼ばれていたり、そういう方たちに話を聞くと、名前が変わっても何も変わらないんで、やりがいのある仕事が欲しいって仰いますね。その子たちは小さい頃から、編集とかケータイとかで色々やってるから、できるんですよ。技術は備わっているから、テレビ局に入って誰かの下につくってあまり必要がない。実戦でいけるって人が多くなっているから、そうなるとテレビ局や制作会社入って、わざわざキツい仕事っていうのはなくなっていくのかなって話はよく聞きます。もう人がどんどんいなくなっちゃうから、丁重に扱うように、辞めないように……。

――そして松本人志の意見は、

松本:昔は「おいコラッ!AD!」とか聞いたけど、最近そんなんトンと聞かなくなったよね。(中略)名前だけ変えて、やってること一緒だったら、CEOでも何でもいい。「おい!CEO!」って。

 確かにそうだ。実際の現場ではどうなのか、民放プロデューサーに聞いた。

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