浜辺美波、清原果耶、高畑充希、黒木華……人気女優の「冬ドラマ」が総崩れのナゼ
今期の民放連ドラは若手女優の競演であることにお気づきだろうか。中でも22時台のドラマは、月曜から土曜まで錚々たる顔ぶれが並んでいる。にもかかわらず、とうとう2桁の視聴率を記録する作品はなくなった。総崩れとなったワケを探る。
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まずは22時台ドラマの顔ぶれをご覧いただこう。
20歳前後の若手と30代の実力派の女優がズラリと並ぶ。「ここまで揃ったのは珍しい」と言うのは民放プロデューサーだ。
「『妻、小学生になる』(TBS・金曜)は堤真一(57)主演ですが、娘役に朝ドラ『おかえりモネ』(NHK)で清原果耶(20)の妹“ミーちゃん”を演じた蒔田彩珠(19)、同じく朝ドラ『おちょやん』(NHK)で杉咲花(24)の少女時代を演じた毎田暖乃(10)、さらに、亡くなった妻役には“奇跡の50代”石田ゆり子(52)も出演しています。同様に『逃亡医F』(日本テレビ・土曜)の主演は成田凌(28)ですが、ヒロインに森七菜(20)がいる。22時台以外にも、波瑠(30)主演の『愛しい嘘〜優しい闇〜』(テレビ朝日・金曜23時15分)もありますし、1月20日からは松本潤(38)と上戸彩(36)の『となりのチカラ』(テレ朝・木曜・21時)も始まりました。次代の女王の座を狙う若手と実力派女優の競演と言っていいでしょう」
注目の若手女優は他にもいると言う方もいることだろう。
「絶対女王の両翼、新垣結衣(33)と綾瀬はるか(36)が入っていたら完璧でした。もっとも、新垣は大河『鎌倉殿の13人』(NHK・日曜・20時)に出演中ですし、綾瀬は4月期の月9『元彼の遺言状』(フジテレビ)の主演を控え爪を研いでいる状態です」
ところが、いずれもさっぱり視聴率は伸びていない。
浜辺が失速
「浜辺美波(20)の『ドクターホワイト』(フジテレビ・月曜)が唯一の2桁スタートでした。1月17日の初回は11・4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区、世帯:以下同)、第2話が10・2%、第3話が10・4%と2桁を維持していましたが、2月7日の第4話で7・5%に陥落。結局、他のドラマも揃って1桁という状態です」
清原果耶「ファイトソング」(TBS・火曜)、高畑充希(30)「ムチャブリ! わたしが社長になるなんて」(日テレ・水曜)、蒔田彩珠「妻、小学生になる」、森七菜の「逃亡医F」の視聴率は現在7%台。黒木華の「ゴシップ #彼女が知りたい本当の〇〇」(フジ・木曜)は6%台、波瑠「愛しい嘘」は5%台という。
「どれも編成・営業的には失敗作と断言してもいい結果です。朝ドラや大河と違い、働く女性たちがターゲットとなるプライム帯の民放ドラマは、毎シーズン、初回だけは全作一通り見て、3週目には2~3作に絞られる傾向があります。今期のドラマは、阿部寛(57)主演の日曜劇場『DCU~手錠を持ったダイバー~』(TBS・日曜・21時)と菅田将暉(28)主演の月9『ミステリと言う勿れ』(フジ・月曜・21時)が初回から2桁をキープする勢いを見せています。そこに浜辺の『ドクターホワイト』も加わるかと思われましたが、勢いを失い、他の22時ドラマと同じ道を辿っています」
なぜ「ドクターホワイト」は失速したのだろう。
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