霜降り明星にMCは早すぎたか…27歳の「浜田雅功」もスタジオで苦言を呈されていた

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霜降り明星のMCは早かった

 一方、霜降り明星はまだMCが早かったのではないか。ほかのプライムタイム(午後7時~同11時)でのバラエティのMCは40代以上が大半。20代の霜降り明星は最年少なのだ。

 2人の次に若いのはフジテレビ「爆買い☆スター恩返し」(金曜午後8時)のハライチ・澤部佑(35)と日本テレビ「一撃解明バラエティ ひと目でわかる!!」(火曜午後10時)の亀梨和也(35)。20代でMCとして成功しているケースは皆無に等しいのである。

 なぜか。1つは年齢を重ねているだけで共演者やゲスト、さらに出演者が無意識のうち安心するからだろう。

 ダウンタウンが東京に進出して間もない1990年、日本テレビのバラエティで2人がMCをしているのを取材したことがある。当時から浜田雅功(58)のMCは絶品だった。テンポが良く、痛快だった。

 ところが、あるゲストのマネージャーがスタジオの隅で制作者に苦言を呈していた。浜田流のMC術についてだった。「ウチのほうが年長者なので、浜田さんに小突かれるのは困る」と。

 浜田は番組やゲストのことを十分考えていたはず。実際に番組は盛り上がったのだが、ゲスト側の面子が許さなかったらしい。当時、浜田は27歳。これだから若いMCはやりにくい。

売れっ子MCはみんな中年以上

 MCには相応の人生経験が求められるようだ。現時点でプライムタイムのバラエティのMC役は浜田が6本、伊達みきお(47)と富澤たけし(47)によるサンドウィッチマンが6本、有吉弘行(47)も5本、所ジョージ(67)が5本。売れっ子MCはことごとく中年以上なのである。

 学校では教えてくれない一言を口にサラリと出来るかどうかが、MCにとっては重要らしい。10代、20代の成功者が珍しくない役者や歌手の世界とは違う。

 くりぃむしちゅーの上田晋也(51)は現在、3本のMCを務めるが、やはり年齢を重ねるごとに味わい深くなった人。

 コンビ名を海砂利水魚からくりぃむしちゅーに改名してから間もない2002年にインタビューした。そのころからトークが抜群にうまく、面白かった。

 けれど当時はMCがゼロ。マネージメントの力や世間の空気もあるだろうが、やはり一定の年齢に達しないとMCは難しい。

 上田は4月からMCが1本増える。過去に上田のMCで8回特番として放送された「上田と女が吠える夜」(日本テレビ)がレギュラー化されるからだ。

 歯に衣着せぬ女性芸能人たちが集まり、我慢できない男や女、世間の風潮をぶちまける。仕切るのが上田だ。

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