【埼玉・白岡15歳少年暴行死】颯太くんの祖父が語った「娘と関わりたくない」 過去には家賃滞納で夜逃げ
家賃を滞納し尻拭い
しかし、完全に関わりを断つことはできなかった。例えば、恵さんは2010年から2年間、前夫との間に生まれた3人の子供と共に埼玉県内のアパートで暮らしていたが、その際に連帯保証人になったのは父親。恵さんがこのアパートの家賃を滞納した上で夜逃げしたため、父親は尻拭いするはめになった。
「当時、4歳、3歳、0歳のお子さんがいるシングルマザーでしたが、きちんとした病院に勤めている看護師さんだというし、大家としては滞納の心配はないと思っていたそうですが……」
と、そのアパートの大家の関係者が語る。
「5万4千円の家賃をきちんと払ってくれたのは最初だけ。結局、滞納額は100万円を超え、12年に突然夜逃げされてしまった。家具も荷物もほとんどそのままの状態でいなくなってしまって、仲介業者さんによると、掃除するのも一苦労だったそうです。恵さんの卒業アルバムやお子さんの七五三の写真なども全部置いていったと聞いています」
恵さんの父親によると、
「そのアパートの家賃を俺が払って、しばらくどこにいるのか分からなくて、ふらっと現れたと思ったら4人目ができてた。その頃は蓮田市(埼玉県)に住んでいたかな。俺が会った時、4人目の子はまだ1歳か2歳くらいだったか。それは誰の子なんだか……。聞いても言わないんです」
「電話をしてくるのは金が欲しい時だけ」
蓮田市に住んでいた頃、顔に青あざを作った恵さんが勤務先の病院に現れ、その後、男から病院に何本もの電話がかかってくる騒ぎになったことは本誌2月3日号でお伝えした。そうしたこともあって病院を辞めた彼女はいつしか生活保護で生計を立てるようになっていたが、蓮田市の家の近隣住民は「2人の男」の姿を目撃している。一人は、その家に元々住んでいた30代くらいの男性。もう一人は恵さんの現在の内縁夫である。
「その30代くらいの男性は関西の大学を出て東京で就職したけど、この近所で学習塾をやりたい、と言っていましたね。ただ、その人がいつの間にかいなくなっていて、その後、警察があの家について捜査を始め、うちにも聞き込みにきました。殺人の捜査だと噂になっていましたね」(近隣住民の一人)
その後、恵さんが白岡市に引っ越したことは知らなかった、と父親は話す。
「男と暮らしていることも全く知らず、ひとり親でやっていると思ってたんだけど……。俺の親が死んだ時も恵の母親が倒れた時も連絡してこなかった。電話がくるのは金くれ、貸してくれっていう話の時だけなんだから。颯太の脳死を伝える電話がきた時にはお金のことは言ってなかったけど、子供を預かってくれみたいなことは言ってきた。でも正直、会ったこともない子をね……」
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