【埼玉・白岡15歳少年暴行死】颯太くんの祖父が語った「娘と関わりたくない」 過去には家賃滞納で夜逃げ

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 埼玉県白岡市の加藤颯太くん(15)が何者かに暴行されて亡くなってから3週間余り。被害者の母親の実父、つまり颯太くんの祖父が本誌(「週刊新潮」)への独占告白で明かしたのは、家族に迷惑をかけ続ける娘への苦言、事件直後にかかってきた電話の内容、そして、死んだ孫への思い――。

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 埼玉県のさる民家。その敷地内にいる初老の男性に声をかけ、“白岡の事件”の取材をしている旨を告げると、軽くため息をつきながらこう呟いた。

「ついにきたか……」

 埼玉県白岡市の加藤颯太くんが亡くなったのは1月18日のこと。死因は頭に強い衝撃を受けたことによる急性硬膜下血腫で、体にも複数の傷やあざがあり、肋骨も骨折していた。また、古い骨折の痕もあったことから、埼玉県警は颯太くんが何者かに恒常的に暴行されていた可能性があるとみて傷害致死容疑で捜査しているが、「容疑者逮捕」の報はまだない。

 颯太くんは8人きょうだいの長男。38歳の母親と、その内縁夫を含む10人の大家族が営む日々は、決して正常とはいえないものだった。颯太くんを含む年齢が上の子供たちはほとんど学校に行かせてもらえず、幼い子供たちの世話をさせられていたのだ。

 ちなみに颯太くんと、その1歳上の姉、颯太くんより2歳下の弟の3人は母親と前夫との間の子供。冒頭で触れた初老の男性は、母親の実父、つまり颯太くんらの祖父である。母親の名はここでは仮に恵さんとしておこう。

娘は「自分たちが容疑者になってる」

 娘の恵さんから事件について知らされた時のことを、父親はこう振り返る。

「数年ぶりに電話がかかってきたと思ったら“颯太が脳死状態になった”って。家庭環境がちゃんとしていないかもと薄々感じていたから、てっきり俺は颯太がグレて不良になって、けんかでもしたんじゃないかと思ったんだけど。男と住んでることも知らなかったからね。でも報道を見るとグレるような子じゃなかったって。しかも警察は家の中を調べてるっていうし……」

 恵さんは颯太くんについて、“何日か前にケガして血だらけで帰ってきた”と父親に話したという。

「でもそれがどこまで真実なのかは分からないよ。昔は嘘をつくような子じゃなかったけど、どんどん嘘ばっかりつくようになっちゃったから。電話では、“自分たちが容疑者になってる”って言ってたからな……。今の男が関係あるのか……分からないね。さすがに恵がやったとは思えないけどね……。でも、見て見ぬふりをしてたんなら同じだよ。罪になるよね……」

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