10年間空き巣で妻子4人を養った男の手口 盗んだ総額は?
「夫に止められて…」
19年の秋に被害に遭った会社経営者の男性(51)が悔しさを滲ませる。
「旅行に出かけていて、帰ると窓の鍵が開いていました。“やられた!”と2階に向かうと、30万円弱入っていた500円玉の貯金箱と社員の慰安旅行のために積み立てていた25万円の現金、それと6千円相当の商品券がなくなっていました。ただ、現金と同じ引き出しに入っていた通帳と印鑑はそのままでした」
昨年6月、満井が捕まる。
「警察から“現金だけだと足がつきづらい”と聞いていましたが、彼の自宅をガサ入れしたところ、屋根裏から手つかずの商品券が見つかった。発行元の信用金庫に番号を照会したところ、うちから盗まれたものと分かったそうです。後に犯人の弁護士が手紙と盗んだ約55万円の現金を持ってこられました。しかし、10年も空き巣を繰り返した男が2年半、刑務所に入ったからといって反省するのか」(同)
家族は、窃盗によって得た金で生活していたことを知らなかったのだろうか。
「子どもは何も知らないものの、満井の妻は空き巣によって得た金を受領したとして犯罪収益等収受の疑いで同じく逮捕されています。しかし、詳しくは知らなかったようで、不起訴となりました」(先の捜査関係者)
その妻に聞こうとするも、
「夫に止められているので、お話しできません」
と立ち去って行った。