10年間空き巣で妻子4人を養った男の手口 盗んだ総額は?

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 約10年もの間、家族4人を養ったのは「盗んだ金」だった。以下は福岡県飯塚市で紡がれた「万引き家族」ならぬ「空き巣家族」という、にわかに信じがたい物語である。

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 その犯行の全容が明らかになったのは昨年11月だった。福岡県警が逮捕した飯塚市在住の無職、満井典彦(41)が、2013年から空き巣などで計253件、総額約5014万円相当(うち現金は約4822万円相当)を盗んでいたことが発覚したのだ。昨年12月には、このうち約710万円分について窃盗などの罪に問われ、懲役2年6カ月の実刑判決が下された。

 10年で5千万円余りを盗むという驚くべき犯行。満井被告の自宅アパートの近隣住民によれば、

「引っ越してきたのは5~6年前だと思います。奥さんと子ども3人の5人家族で、子どもは上の女の子が中学生くらい、下2人は男の子でした。旦那さんはスーツで出かける様子もなく、在宅の仕事だと思っていました。奥さんと子ども4人分の自転車と車も所有して、リッチな感じに見受けられたのですが」

 その手口について、捜査関係者が言う。

「満井は民家の窓を開ける方法を20歳くらいの時に知り合いから聞いたと話しています。具体的にはマイナスドライバーを窓枠に差し込み、揺すって窓の鍵を開けていた。10年前に仕事を辞めた後、空き巣で生計を立てていました。ただ、金目のものをすべて盗んだり、部屋を荒らすようなマネはしなかったので、なかなか露見しなかったのです」

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