「東芝」株主総会でカウントされなかった1310通の議決権行使書 背景に「先付け処理」なる慣例
1.1%分が無効
上場企業にとっての「最高意思決定機関」は株主総会である。ところが、その正当性を揺るがしかねない事態が生じている。2020年7月31日に開催された「東芝」の株主総会によって、「特別な慣例」が浮き彫りになったのだ。
***
車谷暢昭(くるまたにのぶあき)社長続投には、大株主の「エフィッシモ・キャピタル・マネージメント」と「3D・インベストメント・パートナーズ」が異を唱えていた。総会では車谷社長の取締役再任への賛成は57.96%に達し、「もの言う株主」の主張は退けられた。...