イタリア「サヴォイア王家諸騎士団」を巡る高貴ではない“決闘” 「謎の科学者」対「外交評論家」
知らなかった
そして20年6月。なんの前触れもなく、加瀬氏は苫米地氏から1100万円の損害賠償を求めて訴えられた。訴状には、王太子の側近や王家騎士団に対し、加瀬氏が虚偽の情報を二度にわたってメールで流布したと記されている。
いわく、〈オウムのリーダーである麻原彰晃が苫米地氏の義父であり友人である〉〈苫米地氏には、アメリカにおけるレイプの話等その他の良からぬ話がある〉等々。
これらは事実ではない。加瀬氏はメール送信など身に覚えがないというが、判決は220万円の賠償を命じた。加瀬氏が裁判をすっぽかしてしまったからだ。
「自宅に届いた訴状をお手伝いさんが処分してしまったようで、訴えられていたことを知らなかった。控訴審では一審判決をひっくり返すつもりです」
一方の苫米地氏は、
「係争が継続しておりますので、取材、コメントは差し控えさせていただきます」(苫米地英人事務所)
高貴な団体を巡る、なんとも奇妙な裁判である。
「週刊新潮」2020年11月26日号「MONEY」欄の有料版では、裁判に至る経緯と内容を詳報する。
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