茂木幹事長の開設した派閥HPが大ひんしゅく&失笑、派閥重鎮との断絶で「ポスト岸田」に暗雲
茂木さんが「センター」で
自民党幹事長と共に派閥「平成研究会」の会長の座まで射止めた茂木敏充氏(66)。外部への発信にも余念がなく、1月には派閥のホームページを立ち上げたところ、ある映像が大いにひんしゅくや失笑を買ったという。この動きを面白く思わない重鎮が派閥内におり、「ポスト岸田」への道に大いに立ちはだかっているようだ。
ホームページ内にある【歴史はこちら】の部分をクリックすると、NHKスペシャルをショボくしたような予告編のような音楽が流れ、吉田茂に始まる派閥の系譜を紹介していく。
佐藤栄作、田中角栄、竹下登、小渕恵三、橋本龍太郎、津島雄二、額賀福志郎、そして竹下亘の各氏が歴代会長として登場したところで、「鉄の結束」とこの派閥がとりわけ大事にしてきた4文字が浮かび、第9代会長として茂木氏の写真が挿入される。そして、そのお歴々を傍に追いやって中心に茂木氏を配置した画像でフィナーレとなる。
「確かに茂木さんが『センター』で一番大きく吉田茂を従える形で、しかも複数出ていますね。割りを食う形で、例えば“橋本龍太郎元首相は見あたらないね”と言われるなど、失笑を買っています。安倍政権が憲政史上最長を記録する中で枢要なポストを占め続けることで力をつけ、派閥のボスにまで上り詰めた高揚感のあらわれということですかね」
と、政治部デスク。
“汗をかくのは自分、手柄は他人”
この「茂木センター」問題は失笑のみならずひんしゅくも買っているという。
「“汗をかくのは自分、手柄は他人”が持論の竹下登元首相の腹心だった青木幹雄元官房長官は議員を引退した後も平成研の参院議員に対して大きな影響力を保持しています。彼にとって茂木さんは獅子身中の虫くらい嫌な相手で、茂木さんが派閥ボスになるにあたっても難色を示し続けていました。それでもボスになるのをとりあえず了承したのは、来る参院選を戦うにあたり、幹事長ポストを押さえているのにはメリットがあると判断したからです」(先のデスク)
この言葉を踏まえれば、ひとまず今年7月予定の参院選までは青木氏がことを荒立てることはないが、その後は何か動きがある可能性があるということになる。
「そうですね、青木さんの意中の人は小渕恵三元首相の次女、優子元経産相です。自民党の友党・公明党と選挙をめぐって関係悪化が取り沙汰される中、茂木さんが参院選後も“調子に乗る”ようだと、両者の距離は決定的に広がり、可能性は低いながら分裂もあり得るかもしれません」(同)
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