東大初の捕手でプロ入りなるか “強肩”松岡泰希君は「大学日本代表に入りたい」

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「チームとしては最下位脱出」

「先輩方も大学で終わりじゃなくて、その先を考えて、トレーニングや練習にも取り組んでいたので、こうした点は本当に参考になりました。自分も大学に入った時から卒業後も野球を続けたいという気持ちが強かったので、その先のことまで考えて、この冬も取り組んでいます」(松岡)

 松岡は、プロ入りについて「まだ全然見えているわけでも手応えがあるわけでもないです」と話すが、卒業後も野球を続けるという意思は固いようだ。そして、そんな松岡が東大に入学した時に立てた目標が最終学年でも大きな目標になるという。

「入学した時にチームとしては最下位脱出、個人としては大学日本代表に選ばれるという目標を立てました。去年の秋は、最後の法大戦に連勝すれば、最下位脱出というところまで見えていて、そこで勝てなかったのはすごく悔しい思いとして残っています。個人としても、まだ大学日本代表には選ばれていないので、入りたいという気持ちは強いです」(同)

 東大の最下位脱出と大学日本代表選出、どちらも高い目標であることは確かだが、昨年のチームの戦いぶりと松岡のポテンシャルを考えれば決して、不可能ではないだろう。この高い目標を叶えた時、東大の捕手として史上初となるプロ入りも見えてくるはずだ。

西尾典文(にしお・のりふみ)
野球ライター。愛知県出身。1979年生まれ。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究。主に高校野球、大学野球、社会人野球を中心に年間300試合以上を現場で取材し、執筆活動を行う。ドラフト情報を研究する団体「プロアマ野球研究所(PABBlab)」主任研究員。

デイリー新潮編集部

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