【カムカム】プロを唸らせた「新津ちせ」の実力 深津・オダギリより高評価だったポイント

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天才的な関西弁

「深津とオダギリジョー(45)の娘役ですが、すでに主演のお株を奪う好演技を見せています。チャンバラ大好きな彼女の子供部屋には、書き初めなのか、大きく『さむらい』と書かれた習字が飾ってありますが、あれも彼女の直筆だそうです。達筆ですし、味があってイイですよね」

 劇団のプロフィールによると、書道8段だそうだ。他にも特技・資格として、タップダン、英語、クラシックバレエ、日本舞踊、ピアノ、漢字検定5級が挙げられている。

「何より、東京出身の彼女の関西弁が素晴らしい。大分出身の深津や岡山出身のオダギリは許容範囲で違和感がないという程度ですが、彼女は天才的に上手い。子供だから飲み込みが早いということもあるかもしれません。実生活での言語は発展途上でしょうけれど、吸収力があり、演技として喋ることができるので上手い。お母さんの三坂さんは山口出身ですが、特技は大阪弁だそうですから、特訓を受けたのかもしれませんね」

 大したものである。

自分を起用しなさい

「憎まれ役もできる女優として活躍していくのではないでしょうか。ミュージカルも出来るわけですから、杉咲花や高畑充希の後を追う演技派になるかもしれません。非常に楽しみです」

 今週中には、成長したひなた(川栄李奈[26])が3人目のヒロインとなる、ひなた編が始まりそうだ。となると、新津の出番はあとわずか。

「今年公開が予定されている主演第2作の映画『凪の島』も話題になるかもしれませんね。この仕事も彼女はオーディションで勝ち取ったようです」

 長澤雅彦監督は、彼女を選んだ理由についてこう記している。

《オーディションというのは本来「役に合った」俳優を探す場なのですが、ごく稀に「役柄なんてどうでもいいから自分を起用しなさい」と(物言わず)体現する俳優が現れます。新津ちせというコは会った瞬間からそんな顔をしていました。そういう俳優は役柄を輝かせ、映画を輝かせてくれます。新津ちせも映画『凪の島』を輝かせてくれました。そして気がつくと撮影の終わりには僕らの想像を超えて勝手に成長していました》(「凪の島」公式ページより)

デイリー新潮編集部

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