【カムカム】プロを唸らせた「新津ちせ」の実力 深津・オダギリより高評価だったポイント
朝ドラ「カムカムエヴリバディ」(NHK)は、深津絵里(49)が演じる2人目のヒロイン・るい編となって、視聴率(ビデオリサーチ調べ、関東地区、世帯:以下同)も18%台を連発。1月31日の放送では過去最高の18・6%を記録した。この日、生まれたのが、るいの娘・ひなただ。3人目のヒロインだが、少女時代を演じている新津ちせ(11)が注目されてる。
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【写真】演技力で視聴者を引き込んだ上白石萌音と18歳を演じることが話題になった深津絵里
大好きなチャンバラ役者“モモケン”こと桃山剣之介(尾上菊之助[44])のサイン会の入場料を稼ぐため、空き瓶を拾って換金するひなた。貧しさゆえの暗さはない。当時の子供がそうだったように、明るく演じているのが新津だ。
劇団ひまわり所属の子役だが、すでに売れっ子だ。ご存知の方も多いだろうが、父親はアニメ映画「君の名は。」(16年)の新海誠監督(48)、母親は女優の三坂知絵子(44)であることは、もはや彼女の経歴には不要かもしれない。
芸能活動を始めたきっかけは、彼女自身がインタビューで答えている。
《「お母さんが女優だったので知り合いの映画監督が多く、赤ちゃん役の仕事があるって言われて、連れて行かれていました。そこでわたしがすごく楽しそうにしていたから、劇団で勉強させた方がいいって、2歳から劇団に入りました」》(京都新聞・19年12月8日付)
当時、9歳とは思えぬほどしっかりしている。母親の三坂は東京大学の大学院を修了した才女だが、だからといってステージママというわけでもないようだ。彼女のTwitterは自身の女優活動の告知ばかりで、娘の話題など全く出てこないのが面白い。
キャリアも抜群
新津の女優デビューは14年、ミュージカル「ミス・サイゴン」だった。17年公開の「3月のライオン」に出演し、ポスト芦田愛菜(17)として注目され、19年公開の「駅までの道をおしえて」で映画初主演を果たした。「アナと雪の女王2」では声優として幼い頃のアナ役も務めた。
また、彼女は音楽ユニット「Foorin」のメンバーでもあった。大ヒット曲「パプリカ」で19年の日本レコード大賞を史上最年少で受賞、「NHK紅白歌合戦」にも出場した。すでに子役というレベルではないキャリアだ。民放プロデューサーが言う。
「20年の朝ドラ『エール』(NHK)で、森七菜の少女時代を演じた頃から上手いなと舌を巻いていました。日本テレビ系の『極主夫道』(読売テレビ制作)では主演の玉木宏と川口春奈の娘(白鳥玉季[12])の親友役で、丁々発止と演じていたのを強烈に覚えています。また、テレビ朝日系『警視庁・捜査一課長』では、お母さんの三坂さんと親子役を演じたりもしていましたね」
「カムカム」の彼女はどうだろう。
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