「アンジャッシュ・渡部建」復帰を阻んできたものと今後の展望とは?

エンタメ 芸能

  • ブックマーク

親心とコンビ愛

「“不倫が絡まないドラマで、主演でなくてもいいので、とにかく良い作品に出させてもらえないか”って事務所から売り込みは来ていましたね。売れっ子として稼いできた渡部さんがメディアに出られない中、代わって仕事をしますという“決意表明”だったと思います」

 そう話すのは、民放キー局の関係者。佐々木が所属するトップコートは、木村佳乃、杏、松坂桃李、菅田将暉らを擁する業界でも大手である。

「もちろん事務所の力も大きかったけど、本人もかなり努力したと思いますよ。かつては準主役級なのにセリフなしの役を割り当てられることもあり、“驚くほど美人なのに演技がイマイチ”などと言われがちでした。それが去年の舞台も今やっているドラマも、いずれも評判は悪くないですからね」(同・民放キー局関係者)

 不幸中の幸いと言うべきか、夫婦愛の賜物なのか、夫のつまずきが女優として開眼するきっかけになった面もあるようだ。

 昨年には、佐々木が個人事務所名義で約4億円のマンションを購入し、それが夫婦の隙間風を暗示するものだという報道があったが、

「恐らく隙間風とか行き違いみたいなものはないと思いますよ。どんどん仕事をこなす佐々木さんと、全く出番がなくなった渡部さん。この取り合わせだと、そういう指摘があるのは仕方ないことかもしれませんが」(先の民放関係者)

クレーム問題が大きい

 話を渡部に戻すと、復帰の第一歩に選んだという「白黒アンジャッシュ」は2004年に始まったコンビ初の冠番組だ。さる芸能事務所の幹部は、

「放送が実現するのならば千葉テレビの親心を感じますし、渡部さんが不在の間も1人で番組を切り盛りし、戻る場所を守ってあげた児島さんの相方愛を感じさせますね」

 と話す。復帰の舞台としてはもっとも適しているのも事実だろう。他のゲストなどを呼ばなければ、2人きりで番組を進行させることが可能なのだから。

 しかも千葉テレビには申し訳ないが、全国ネットではない手作り感あふれる番組だから、かなり自由もききそうではある。放送すれば、ある意味で地方局の存在感をアピールできるとも言える。

 ただ、それでもなお懸念がある、とこの幹部は語る。

「結局、犯罪者というわけでもないのにここまで長引いたのはクレーム問題が大きい。“渡部みたいなのを出すんだったら番組を見ない”くらいだったらまだマシで、スポンサーに直接、“なぜカネを出してるのか?”みたいなクレームが行ったりすることもある。放送局は管轄する総務省よりスポンサーの方が怖いから、そういうことがあると委縮しがちです」

次ページ:出演させる必然性

前へ 1 2 3 次へ

[2/3ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。