「慰安婦=職業売春婦」論文で「村八分」となったハーバード大教授が激白する“異常なバッシング”
記者の対応は
スタンレーが寄稿をリツイートし、茶谷も書き込みに加わった。数時間のうちにザ・ディプロマット誌の記者ミッチ・シンが「対応中です。すみません」と返し、ほどなく、
「寄稿を削除しました。このような不愉快かつ容認できない過ちを犯し、本当に申し訳ありません」
と書き添えた。その謝罪では十分でない場合に備えて、
「弊社がこの寄稿文をウェブサイトに掲載しましたことを心からお詫び申し上げます。寄稿文は削除しております」
と、さらに謝罪を重ねた。しかしアンバラスはこれで終わりとせず、
「編集者らは、そもそもなぜこの掲載を良しとしたのか、同様の過ちを防ぐために今後どんな策をとるのか、公にすべきだ」
と書きこんだ。シンは返信し、
「弊社の公式アカウント上に声明を出します。繰り返しになりますが、私には弁解の余地もありません。私は韓国・北朝鮮のチーフ記者として今後編集者らと一層密に連絡をとり、社外からの寄稿文を審査するよう最善を尽くします」
とした。アンバラスは「感謝します。否定論に対応するには、私たちは皆、山積みの難題を抱えていますね」と返した。シンはなお謝罪を続け、
「最後に、今回の問題を指摘し私とザ・ディプロマットに速やかに対処するよう直接連絡をくださった方々に深く感謝申し上げます。引き続き我々の発信内容を可能な限りご確認いただき、皆さまの見識をお寄せください。ありがとうございます」
と加えた。
まだ情報源は「吉田清治」
朝鮮で実際に起こったことは、もちろんとても単純だ。性病を最小限におさえるため、日本政府はそれまで国内にあった売春免許制度を、海外にも広げたのだ。軍は女性たちに売春を強要する必要はなかった。極貧女性らにとって売春は高給を得る職であり、戦前の日本と朝鮮では、多くの貧しい女性が競ってこの職に就いたのだ。そもそも軍には嫌がる女性らに売春を強要するために兵士を使う余裕はなかった。何しろ兵士らは戦争を戦っていたのだ。
しかし戦後40年ほどが経った頃、吉田清治という男が『私の戦争犯罪』という本を出版し、その中で彼は、兵士らと朝鮮に行き、慰安所に送るための「女性狩り」をしたと書いた。この本が出版されるや否や、韓国の年配女性らが日本兵士によって強制連行されたと主張し始め、日本政府に対し金銭と謝罪の要求を開始した。
以前は、自分の意志で職に就いたと語っていた女性らが、今では(吉田の本の出版後は)日本人兵士らに強制され職に就いたと主張を始めた。以前は、親からの圧力で職に就いたと語っていた女性らが日本人兵士らに強制されたと主張を始めた。かの有名な国連の日本批判(ラディカ・クマラスワミ報告書)も同様だ。彼女は報告書の中ではっきりと吉田の本を引用した。
しかし本誌の読者ならすでに承知の通り、吉田はその後自分の本が全くのでたらめであったと告白した。1930年代から40年代にかけて日本軍が朝鮮人女性らに売春を強要した証拠は皆無である。韓国においても85年以前の出版物には、日本政府が朝鮮人女性らに売春を強要したという記述は事実上ほとんどない。そして主張を変えた女性らの多くは、巨額の金融詐欺で起訴された女が関係する老人ホームで暮らしている。
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