「生田絵梨花」が乃木坂46を卒業して1カ月、齋藤飛鳥も称賛する「すごさ」を再検証

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 昨年末の「NHK紅白歌合戦」をもって乃木坂46を卒業した生田絵梨花(25)。そのリハーサルの際、取材に応じたメンバーの齋藤飛鳥(23)はこんな印象的なコメントを残している。「うちの生田はすごいんだぞ」。

 実際、その通りである。グループを離れて1カ月が過ぎた今、そのすごさを改めて検証し、今後の彼女がどんな活躍をするか考えてみたい。

 まずはすごすぎるエリート経歴から。1997年1月22日生まれだが、その出生地はドイツのデュッセルドルフ。父親の仕事の関係で5歳のときに帰国し、以後は東京で育ったバリバリの帰国子女だ。ただしドイツで過ごしたのが幼稚園のときだったので、ドイツ語は忘れてしまったそう。小・中学生のときはクラシックバレエや書道、英会話など週6の習い事で多忙だったと語っている。その甲斐あって、書道検定準7段、実用数学技能検定3級、日本漢字能力検定準2級、実用英語技能検定2級といった資格を取得している。中学時代の期末試験はほぼ学年1位か2位の成績だったというから驚きだ。グループきっての“才媛”と称されていた。

 デビューから卒業するまでに発売されたシングル表題曲の全28曲中27曲で選抜入りしている点もすごいところだ。14年10月に発売された10thシングル「何度目の青空か?」では初めてのセンターも務めた。唯一選抜入りを逃した9thシングル「夏のFree&Easy」(14年7月リリース)も、大学進学の準備期間として一時休業していたため。学業を優先しなければ、同じ1期生の卒業生・高山一実(27)と並ぶ28作連続選抜入りという快挙を達成していたハズなのである。

 進学先は実技試験が難しく、難関音楽大学として知られる東京音楽大学音楽学部ピアノ科だった。昨年末の「紅白歌合戦」を観ていたら分かる通り、彼女のピアノの腕前はかなりのものである。3歳のころから習い始め、中学時代には東京代表として全国大会のコンクールに出場した。14歳のときには第21回日本クラシック音楽コンクール(日本クラシック音楽協会主催)のピアノ部門で入選。ライブや歌番組でもたびたび生演奏を披露している。芸能界でも評価は高く、小室哲哉(63)が「乃木坂46の生田さんのピアノはすごいよね。高いレベルの音楽の話ができる」と大絶賛していたと秋元康(63)が明かし、ファンの間で話題となったこともあった。

ミュージカルへの情熱

「紅白歌合戦」をご覧になっていた方の中にはピアノ演奏の技術の高さとともに、高く伸びる美しい歌声にも驚かされた人もいるに違いない。その歌唱力は“専門家や音大生が選ぶ、本当に歌が上手いJ-POP歌手”といった番組でも必ずランクインするほどの実力である。

 彼女の歌唱力は「FNS歌謡祭」や「MUSIC FAIR」(以上、フジテレビ系)でのコラボステージによって、アイドルファン以外にも広く認知されるようになった。21年5月には亀田誠治が実行委員長を務める「日比谷音楽祭2021」に参加。錚々たるバンドメンバーと共に5thシングル「君の名は希望」を弾き語り、いきいきとした笑顔でトップバッターの大役を務め上げた姿が印象的だった。

 この自慢の歌声を武器にミュージカル女優としても活躍していることは広く知られている。6歳のころに初めて観たミュージカル「アニー」の影響でミュージカル女優を目指し、グループ加入前の10歳のときに「ココ・スマイル5~明日へのロックンロール~」で初舞台を踏んでもいる。

 乃木坂46として活動を始めたあともミュージカルへの情熱は衰えることがなかった。最初はオーディションを受けて役を勝ち取っていたが、今では主演やヒロインを任される引っ張りだこの女優だ(そこに至るまでの道のりは決して平坦ではなかったそうで、ボイストレーニングなどの努力を積み重ねた結果として、少しずつ周囲に認められていったと過去のインタビューで語っている)。主な出演舞台には「虹のプレリュード」、「リボンの騎士」、「ロミオ&ジュリエット」、「レ・ミゼラブル」、「モーツァルト!」など。今年5月には「四月は君の嘘」の上演も予定されている。

 17年には第8回岩谷時子賞奨励賞を、19年には菊田一夫演劇賞を受賞。共演経験の多い俳優の井上芳雄(42)は彼女のことを「才能のオバケ」と評している。グループ結成直後に開催され、乃木坂46メンバーにとっては登竜門とされている舞台公演「16人のプリンシパル」から圧倒的な才覚とセンスを発揮していたが、グループを飛び出し着実にキャリアを積み上げていけたのは、多忙を極める日々の中でも決して努力を怠らなかったからだろう。彼女が特集された19年4月1日放送の「人生が変わる1分間の深イイ話」(日本テレビ系)では、東京で6時間「ロミオ&ジュリエット」の稽古を行った後にそのまま新幹線に飛び乗り、乃木坂46のバースデーライブが開催される大阪へ向かう姿が映し出されていた。会場入りした生田は、深夜にステージのリハーサルとピアノの練習を行っており、頭が下がる。

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