桂宮治の加入で「笑点」は視聴率急上昇 日テレ社内で数字以上に評価される理由
「林家三平さん(51)には気の毒でしたが、正真正銘の大成功です」――。そう語るのは、日本テレビの関係者だ。
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林家三平が「笑点」(日本テレビ系列・日・17:30)の大喜利メンバーを“卒業”したのが昨年12月26日。そして今年1月23日、新加入の桂宮治(45)が初出演した。
その効果は極めて高く、視聴率も上昇しているという(以下、記事中の視聴率は、ビデオリサーチ調べ、関東地区、リアルタイム)。
「桂宮治さんが初登場した23日の視聴率は16・0%で、前週より4・8%も上がりました。30日には17・7%と更に伸びました。個人視聴率の10・7%は、この週の全民放番組で1位です。ちなみに昨年の視聴率1位は、三平さんが卒業した12月26日の15・5%。つまり、三平さんが卒業して宮治さんに代わったことで、番組が上昇気運に乗ったことが分かります」(同・日テレ関係者)
2016年5月、春風亭昇太(62)の司会就任と、林家三平の新加入が発表された。この時の視聴率は28・1%。これは歴代最高記録だという。
「ところが近年は低迷が続き、10%台を辛うじて維持している状態でした。これは日本テレビにとっては由々しき問題です。なぜなら、『笑点』の視聴率が低いと、続く『真相報道 バンキシャ!』(18:00)、『ザ!鉄腕!DASH!!』(19:00)、『世界の果てまでイッテQ!』(19:58)、『行列のできる相談所』(21:00)という自慢のラインナップに悪影響が出てしまうからです」(同・日テレ関係者)
日テレ幹部も絶賛
「バンキシャ!」から「相談所」への流れは、“他局を寄せつけない”と日テレが自負する人気番組が続く。
ところが「笑点」の人気が低迷していると、入口の“集客能力”が落ちてしまう。その結果、他局に視聴者が流れてしまうこともあった。
具体的には、「バナナマンのせっかくグルメ!!」(TBS系列・20:00)や「ポツンと一軒家」(テレビ朝日系列・朝日放送テレビ制作・19:58)の視聴率が好調という週もあったのだ。
「『笑点』プロデューサーの決断が大成功だったということです。林家三平さんを降ろすと決め、更に桂宮治さんを抜擢した。社内で知る人はほとんどいなかった情報統制も見事でしたし、初回出演の前に宮治さんを、『世界まる見え!テレビ特捜部』(月・20:00)、『踊る!さんま御殿!!』(火・19:56)、『1億人の大質問!?笑ってコラえて!』(水・19:56)、『クイズ!あなたは小学5年生より賢いの?』(金・19:00)といった人気番組に一気に出演させました。これも功を奏しましたね」(同・日テレ関係者)
その結果、桂宮治が初登場した1月23日の「笑点」の視聴率が好調だったのは前に見た通りだ。日本テレビは更に、桂宮治を「バンキシャ!」にも生出演させた。
「こちらも見事に成功し、この日は『イッテQ!』まで高い視聴率となりました。社の幹部も『新しい人にトライすることが視聴者に響くことを改めて実感した』と絶賛しました」(同・日テレ関係者)
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