中国の五輪公式アプリ、「2400個のNGワード」が判明 「ダライ・ラマ」などが監視対象

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ゼロコロナにまい進する理由

“平和の祭典”とは名ばかり、舞台裏はきわめて剣呑なのである。さて中国共産党は今秋、5年に1度の党大会を開催。習近平国家主席の3期目続投は確実視されている。拓殖大学海外事情研究所の富坂聰教授は、

「習政権にとって今回の五輪は“成功”の結論しかありません。あらかじめ成功が約束されている祭典であり、それだけ体制は盤石に近づいているといえます」

 としながら、

「今回のコロナ禍を、政権は“人民戦争”と位置付け、非常事態との意識を国民に植え付けてきました。五輪の成否はさておき、コロナで対応を誤ると政権の権威失墜につながりかねない。従って、ゼロコロナにまい進するしかないのです」

 一方で、先の田代氏は、

「コロナを封じ込めても経済が沈んでは元も子もありません。実は、中国の経済官庁で最高序列に位置する国家発展改革委員会は1月17日、“周辺旅行や近場への遠足”を奨励する通知を出している。つまり、習政権は早くも、五輪後の“脱コロナ”へと舵を切りつつあるわけです」

 手前勝手な青写真ともども、お笑いと言うほかない。

週刊新潮 2022年2月10日号掲載

特集「お笑い『習近平』の『ゼロコロナ』政策」より

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