皇籍復帰の最筆頭「賀陽家」とは? 有識者会議で示された「皇位継承順位系図」の中身とは

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愛子さまのお婿さんになるようなことがあっても……

 恆憲氏の6人の男子はいずれも物故者だが、注目すべきは三男の章憲氏(94年に65歳で没)の家系である。長男の正憲氏は現在62歳。学習院初等科から天皇陛下のご学友で、87年に陛下と雅子皇后が東宮御所(当時)でお会いになった時には「取り持ち役」も務めているのだ。前出のジャーナリストによれば正憲氏は、

「学習院大学法学部卒業後はメーカー勤務を経て英国に留学。帰国後は大手信託銀行に職を得たのち、宮内庁に転職しました。そのまま外務省に出向し、在デンマーク大使館1等書記官などを経て、現在も同省の儀典官室に職員として勤務しています」

 とのことで、

「かつて正憲氏は紀宮さま(黒田清子さん)のお相手として名が挙がったこともありましたが、当時、写真週刊誌『FOCUS』の取材に“私には交際女性がいる”と、完全否定。現在は26歳と24歳になるご子息がおり、上のお子さんは学習院高等科から早大政経学部へ進みました。お家の格付け、また年齢的にも、こちらのお二人に期待が寄せられるのは自然なことだと思います」(同)

 この兄弟と対面したことのある賀陽家の縁戚も、

「きちんとして見栄えもする坊ちゃんたちです。二人とも、もし皇室に入って愛子さまのお婿さんになるようなことがあっても、決して恥ずかしくない振る舞いが身に付いています」

 などと、気の早いことを口にする。むろん今回の案は、あくまで既存の宮家への養子入りを基本としており、独身の内親王や女王方との縁組を想定しているわけではない。とはいえ、父に続いて息子たちも「プリンセスのお相手」に擬せられるとは、やはり名門の面目躍如といったところか。

「2番目の兄の孫に小学生の男の子が」

「皇籍離脱した当時の伏見宮さま(伏見博明氏)が最近、ご自身にまつわるオーラルヒストリーを出版されました。そこでは『天皇陛下に復帰しろと言われ、国から復帰してくれと言われれば、これはもう従わなきゃいけない』と語っている。旧宮家の中には、やはりそうした想いを持つ方もいるのではないでしょうか」

 とは、前出の百地氏。実際に、久邇宮家の血を引き、掲載の図で18番目に位置付けられている久邇朝宏氏に尋ねたところ、

「私は昭和19年の生まれで皇籍復帰にはご縁がないでしょうが、久邇家を見渡すと、2番目の兄の孫に小学生の男の子がいて、学習院に通っているはずです」

 そう明かしながら、

「男系が後を継ぐというのは大いに結構で、それしかないと思っています。天皇家というのは、有力者が王様になってきたような欧州の王室とは異なり、大昔から続いている家系。その点からも、男系によって統制していくべきでしょう」

 あらためて、前出の八木教授が言う。

「旧宮家のご当主の方にお聞きしたところ、現在4人ほど“必要があれば皇籍に復帰する”という覚悟を持っている若い男性がいるとのことです。そうした意思を自ら示すことはありませんが、ひとたび話があれば、引き受ける気持ちでいることでしょう。また年齢からして、賀陽家の男子お二方が愛子さまのお相手候補に入っているのも、間違いないところだと思います」

 将来のお世継ぎたる悠仁さまはまだ15歳。とはいえ“備えあれば憂いなし”は金言に違いない。

週刊新潮 2022年2月3日号掲載

特集「『愛子さま』のお婿さん候補 宮内庁格付け第1位! 旧宮家『男系男子』皇籍復帰の最筆頭『賀陽家』とは」より

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