「借金が300万円あった」 「笑点」デビュー・桂宮治が明かす貧乏時代と妻への感謝
30年ぶりの席替えも行われた「笑点」に新メンバーが加わった。1月23日に初出演となった桂宮治(45)は隣の三遊亭好楽をいじり“初笑い”を誘ったが、その当人にこれまでの履歴を聞けば、歩んできたのは“波瀾万丈”の人生で……。
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【写真10枚】笑点の新メンバーとなった「桂宮治」初収録の模様は
〈まず抜擢となった「笑点」出演の依頼があったのは、昨年、半袖・短パンで歩いていた頃と当の宮治が「ウラ噺」を――。〉
突然、日テレの「笑点」担当プロデューサーから電話で呼び出されたんですよ。
電話の数日前、ラジオ番組で「笑点」メンバーについて喋っていて、きっとそのことがプロデューサーの耳に入って怒られるんだと思っていました。汐留の日テレ本社に行くと、奥の方にある会議室に連れて行かれ、中に入ると制作会社の偉いプロデューサーが座っていました。日テレと制作会社それぞれのプロデューサーと僕の三人で密室にいる状態です。大人はこうやって怒るのかとビビりました。
「宮治という名前が漏れたらこの話はないぞ」
30分くらい雑談が続いて、いよいよ「僕、なんで呼ばれたんですか? 怒るなら怒ってください」って言ったら「いやいや、そうじゃなくて『笑点』のレギュラーメンバーになってほしいんだけど、どう?」って。「ドッキリですか」と聞いたら「うん」って言うのでカメラを探してもない(笑)。嬉しいよりもよくわからないというのが正直なところでした。
ただし、この正月まで誰にも言うなと。プロデューサーから「宮治という名前が漏れたらこの話はないぞ」と言われて……。さらに2021年の12月から収録のため毎週土曜のスケジュールを全部飛ばさないといけなくなってしまい、手帳を見たらありがたいことに結構仕事をいただいていました。20~30件くらい断りの電話を入れて「何があったの?」と聞かれても理由が答えられない。携帯越しで土下座していました。
かみさんには日テレの許可をもらって言ったら「よかったね」と冷静ながらも、喜んでくれました。
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