正念場を迎える「日本のSL」事情 “脱炭素”“老朽化”などが課題に

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 我が国の鉄道はSL(蒸気機関車)が客車を牽引する形で誕生し、2022年で150年の節目を迎えた。国鉄最後のSL列車が1975年12月24日に北海道で幕を閉じたあと、翌1976年から大井川鐵道を皮切りにSLの動態保存(動作や運用が可能な状態での保存)が相次いでいる。華やかで常に人々の注目を集める半面、膨大な維持費や車両の老朽化などの課題もある。SL列車の現状を考察してみよう。【岸田法眼/レイルウェイ・ライター】

 今、SLで話題性が高いのは東武鉄道だ。...

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