「阪神・矢野監督」キャンプイン前日に退任表明、球団が頭を抱えた「サイン盗み問題に言及」で炎上事件

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“奇行”を連発

「くだんのヤクルト戦で自分の年の半分にも満たない村上に『ボケ』と暴言を吐いたり、周囲も予期せぬ失言や突拍子もないサプライズ発言を行ったり……。矢野監督にはこれまでも何かと感情的になり過ぎてコントロールができなくなる側面が垣間見える。球団内では『そのうち何か突拍子もないことをやってしまうのではないか』と心配する向きも少なくない」(球団OB)

 それを象徴する話として、昨年も矢野監督は“奇行”を連発している。

 疑惑のヤクルト戦から僅か3日後となる7月9日の巨人戦(甲子園)では3点リードの7回表に無死二、三塁の大ピンチを招いたところで降雨コールドとなり、4-1で勝利すると一塁側ベンチの矢野監督は何とガッツポーズを見せていた。素直な感情の発露なのだろうが、それを外に向けてアピールすると、不遜と受け止められても仕方ない。おそらくプロ野球の長い歴史上、さすがにこんなパフォーマンスを堂々とやってのけた指揮官は矢野監督ぐらいだろう。

 そして、その2日後となる7月11日の巨人戦ではさすがに反省したのか「俺らは一喜一憂で戦うことはない」と力強く断言していたのだが……。

“失言”や“奇行”、それに“暴走”

 そうブチ上げておきながら翌12日の横浜DeNAベイスターズ戦(両試合とも甲子園)でチームが劇的なサヨナラ勝ちを果たすとテレビの勝利監督インタビュー中に感極まって涙ながらに言葉を詰まらせてしまった。これも別に悪いことではないのだが、「一喜一憂」をしないといった直後だけに、感情的な部分に流されやすい一面を露わにし続けた格好だった。

 前出OBは「今季限りで矢野監督は退任を決意したことでプレッシャーから解放され、指揮官として自分がやりたいような采配や姿勢をみせていくことになるだろう。しかしながら、その『矢野カラー』が逆にタガが外れ過ぎることによって空気を読み切れず、これまでも何度かみられたような“失言”や“奇行”、それに“暴走”を招くことになってしまったら、それこそ本末転倒だ」とも指摘している。

 もちろん、「ビッグボス」流もあるのだから、矢野流があるのは当然だろうし、結局のところ結果が出ればファンは文句を言わない。矢野監督の意を決した“サプライズ退任表明”は果たして、今季17年ぶりのリーグVをチームに呼び込む発奮材料として実を結ぶのだろうか。

デイリー新潮編集部

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