選抜出場でドラフト戦線に急浮上も…プロ注目選手、スカウト陣の“気になる評価”

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「野手として見ている球団もあるはず」

 毎年好投手の多い近畿では、米田の注目度が高い。昨年出場した選抜高校野球でも明豊戦で先発し4回を1失点と好投。ストレートは早くも142キロをマークしている。上背はないものの、たくましい体格で馬力は申し分なく、フォームは先輩の小園とイメージが重なる。近畿大会では準々決勝で天理打線に5点を失い敗れたが、2試合で17回を投げて19奪三振と実力の片鱗を見せた。

 森山はスケールの大きさが光る。昨年秋の時点では140キロ程度だったが、長いリーチを生かした腕の振りは魅力で、まだまだスピードアップしそうな雰囲気は十分だ。また、松林は秋の登板機会は少なかったが、明治神宮大会の決勝で146キロをマークして注目を集めた。コントロールが安定すれば、面白い存在になるだろう。

 左投手では森下瑠大(京都国際)、大野稼頭央(大島)、布施東海(二松学舎大付)などの名前が挙がるが、最も注目度が高いのは森下になるだろう。昨年も2年生ながら、春夏の甲子園で好投し、夏は準決勝進出に貢献。秋の近畿大会でも2試合、13回を投げて無失点と格の違いを見せている。ストレートは140キロ前後だが多彩な変化球を操り、コントロールも抜群だ。

 しかし、そんな森下に対して違う見方をするスカウトもいるようだ。

「右打者の外にスライダーを投げられるのはいいんですけど、それに頼り過ぎると内角のボールが悪くなることがある。楽することを覚えずにストレートを磨く必要はありますね。逆にバッティングはパンチ力もあって素晴らしい。投手だけじゃなくて、野手として見ている球団もあるはずです」

 選抜ではストレートのスケールアップ、そしてバッティングにも注目だ。

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