【カムカムエヴリバディ】なぜ登場人物の多くが「ナレ死」を遂げるのか

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 見せ場が続くNHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」が第14週に入った。完結するのは第23週なので、既に折り返し地点を過ぎている。藤本有紀さん(54)が書いている複雑なジグソーパズルのような脚本の全体像もおぼろげに見えてきた。

 この物語の特徴の1つは登場人物の多くが「ナレ死」を遂げること。それ以外の死の大部分も登場人物の口から語られるだけ。葬儀の場面は1度もない。恬淡と描かれる死。その理由はもちろんあるはずだ。

 安子(上白石萌音、24)の祖父・杵太郎(大和田伸也、74)はナレ死だった。...

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