日ハム・新庄監督の「メディア出演抑制」方針とぶち上げられた「臨時コーチ招聘」プランの真相
本気だった
今季から日本ハムを率いるビッグボスこと新庄剛志監督が春季キャンプで球界内外から臨時コーチを要請する構想を明かし、周囲を驚かせたのは1月19日のことだった。これに対して球団内外から異論が出てきたようだが、監督の真意とはどういうものだったのか? キャンプイン以降の取材対応について取り沙汰されている「方針転換」の話題と共にお伝えする。
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「今、考えているのは8人。いろんな部門のスペシャリストを呼んでいます」と新庄監督が語るとメディアも一斉に色めき立った。早速、スポニチが20日に「本紙の取材で」の文言を加えて〝スクープ〟であることを強調しつつ、カリスマホストのROLANDも候補の1人に挙がっていると報道。
しかしながら20日に新庄監督は自身のインスタグラムで「ローランド君にお願いしたのはカッコ可愛いスーツだけ」と投稿し、ROLAND本人もオファーを否定したことから、この仰天プランは今のところ立ち消えになったとみられている。
ただ、臨時コーチ招聘プランそのものはどうやら本気だったようだ。
新庄監督は翌21日にCS放送「GAORA」に生出演し、2004年アテネ五輪陸上男子ハンマー投げ金メダリストの室伏広治氏、元阪神の藤川球児氏と赤星憲広氏の名を挙げ「返事待ち」であることを明言した。
球団およびチーム内の反応は
また、陸上・十種競技元日本チャンピオンでタレントの武井壮も新庄監督から直接オファーがあったことをテレビ番組の中で明かし〝臨時走塁コーチ〟の就任に前向きな姿勢をみせている。
他にも親交の深い青学大陸上競技部・原晋監督がツイッターで「新庄監督いつでもお声掛け下さい。喜んでお伺いします!」と立候補するなど、ビッグボスの船出となる名護キャンプには文字通り「バラエティ」に富んだ臨時コーチメンバーたちが勢ぞろいしそうだ。
だが、この臨時コーチ招聘プランについて球団およびチーム内の反応はイマイチ。それどころか特に異業種からのコーチ招聘に関し、複数の中堅選手たちからは「バラエティ番組じゃないんだから、さすがにこれはやり過ぎなんじゃないのか」「自分たちはもっと真剣に野球の練習をしたい」などと困惑する声まで実際に聞こえてくる始末である。
異分野からヒントを得るというのは野球マンガではよく見るエピソードだし、巨人・桑田真澄投手は古武術をフォーム改造に活用したこともあった。が、現場の選手がみなそこまで柔軟かといえば、そうではないのかもしれない。
ここまで何をやっても許され、その一挙一動に賞賛の嵐が送られていた新庄監督。おかげでこの数年とは比べ物にならないほど日本ハムの話題が大きく取り上げられることになったものの、「出る杭は打たれる」の言葉通りに、「神通力に早くも少々陰りが見え始めてきた」などと陰口を言う関係者もいるのだという。
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