清原果耶、妥協を知らぬプロ意識を主演作監督が絶賛 「ストイックすぎる」の声も

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 NHKの朝ドラ「おかえりモネ」でその演技力が高く評価された女優・清原果耶(19)の民放初主演ドラマがスタートした。女優としては順調な彼女でも、妥協を知らぬプロ意識ゆえに意外な「評」もあって……。

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 清原が主演するドラマは火曜22時「ファイトソング」(TBS系)。空手選手の夢をあきらめ、無気力な生活を送る主人公の役柄だが、芸能デスクによれば、

「初回の平均視聴率は9.2%で、この枠だと平凡な数字でした。脚本は朝ドラ『ひよっこ』などで知られる岡田惠和さんなので、数字的にはやや物足りない」

 清原は2015年に朝ドラの「あさが来た」で女優デビュー。その後、主にNHKと映画を主戦場としてきた「演技派」である。

「17年に公開された『3月のライオン』で清原が泣くシーンでは複数回行われたリハーサルでいずれも涙をボロボロ流し、周囲の度肝を抜きました」(同)

 一方で、現場スタッフからは「こだわりが強くストイックすぎる」「神経質で周りは気を遣う」などの声も聞こえてくるという。

「目の動きだけで…」

「彼女は19歳、ふつうは恋だなんだと考える年頃でしょうけど、そんなことより、どんな芝居をするかを常に考えています」

 とは現在、Netflixで配信中の「新聞記者」なども手掛ける映画監督の藤井道人氏。20年公開の「宇宙でいちばんあかるい屋根」で清原を抜擢し、彼女にとっては初主演映画の監督となった。

「彼女は演じる役がなぜこの衣装を着るのか、なぜこのセリフを話すのか、そこまで考えていました。僕の現場でも“こう演じたい”と言ってくることもあった。僕は彼女と意見をすり合わせていましたが、他の作品などで、もし誰かが彼女に“とりあえずやって”と適当に言ってしまうと、制作陣と軋轢を生んでしまうと思います。彼女は“とりあえず”という妥協に納得しない。よりよい作品にしたいという一心からです」

 その思いは撮影現場での姿勢に現れている。

「撮影日までにセリフは完璧に覚えており、現場で彼女が台本を持っているところは見たことがありません。演技力も高く、目の動きだけで複雑な感情を表現することができる。稀有な役者だと思います」(同)

週刊新潮 2022年1月27日号掲載

ワイド特集「乱」より

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