秋篠宮家の公用車は中古「レクサスLS」、佳子さまは「フーガ」…皇室の知られざるカーライフとは

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馬と今上天皇

 昭和天皇は車と距離を置かれていたようだ。

「取得しようとお考えになれば、可能だったと思います。それでも昭和天皇は、徒歩を好んでおられました。生物学者としても有名でしたが、観察される場所を訪れた際、公用車で近くまで乗り付け、後は歩いておられた姿が記憶に残っています」(同・神田氏)

 その分、馬に対する想いは強かったという。

「昭和天皇は白雪という名の白馬に乗られ、陸軍始観兵式を閲兵された姿が知られています。興味深いことに、上皇さまも馬を愛され、学習院高校の乗馬部では主将を務められました。これは皇族を理由とするえこひいきではなく、乗馬の実力や部員の統率力が公平に評価されてのことでした」(同・神田氏)

悠仁さまと車

 そして車を愛した上皇さまも、運転を“卒業”することが報じられた。

 朝日新聞(電子版)は2018年12月、「天皇陛下、免許更新せず運転『卒業』へ 愛車は国産車」との記事を配信した。

「記事では上皇さまが12月23日に85歳の誕生日を迎えるにあたり、免許の更新をしない意向であることが伝えられました。ちなみに上皇さまは、無事故無違反だったそうです」(前出の記者)

 そもそも皇族の方々が車を運転するということは、その“イメージ”に相応しいという国民の理解があった。

「昭和天皇は乗馬とゴルフ、そして相撲を愛されました。一方の上皇さまはテニスを愛され、車を運転されました。このことからも国民が敬愛する天皇像が変化していることが分かります」(同・記者)

 今では車に対するイメージも変化している。かつては富裕層の道楽だったが、今では庶民の足だ。

「天皇陛下の象徴が馬であった時代が過ぎ去ったように、皇族の皆さまの象徴が高級車という時代も終焉を迎えるのかもしれません。悠仁さまが将来、運転免許を取得されることは、国民の生活を実体験するという意味で、歓迎すべきことだと思います。その代わり、車を運転することに対し、国民の間には様々な意見があることも認識していただきたいですね。例えば、高齢になられたら率先して免許を返納されるような姿勢が求められてくるのではないでしょうか」(前出の神田氏)

デイリー新潮編集部

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