秋篠宮家の公用車は中古「レクサスLS」、佳子さまは「フーガ」…皇室の知られざるカーライフとは
上皇さまとインテグラ
こうして皇族の方々と車の関係を見ていくと、気軽に免許を取得し、私有車を使って外出する姿を思わず浮かべてしまう。だが、前出の神田氏によると、そんなことはあり得ないようだ。
「たとえ皇室の方が日常の買い物に行かれるとしても、私有車を運転して外出されることはありません。外出の予定を把握している宮内庁が皇宮警察と連携し、公用車を用意するのが普通です。皇族の方々が車を運転されるのは、皇居内や各地の御用邸の中だけと言っていいでしょう。もちろん上皇さまや秋篠宮さまのように、マスコミの前でハンドルを握られたことがないわけではありません。ただし、少数の例外を除き、あれはマスコミ向けの特別なサービスと考えたほうがいいでしょう」
上皇さまの愛車と言えば、ホンダのインテグラが有名だ。上皇さまは50年代に鮫洲の運転免許試験場で免許を取得し、最初は日産のプリンスを購入したと言われている。
「90年代からインテグラが新聞を中心に報道され、2010年代には皇居内を運転しておられる映像も公開されました」（前出の記者）
上皇さまと免許
神田氏は、上皇さまが車を運転される姿を見たことがあるという。
「場所は那須の御用邸。栃木県警のパトカーが厳重に周囲を警備しているのには驚きました。ところが、発進して間もなく、上皇さまの車が止まってしまったのです。何があったのかと見ていると、あとで教えてもらったことなのですが、免許を忘れていたことに気づかれたそうです。すぐにお戻りになると、再び出発されました」
那須の御用邸には、ほんの一部ではあるが、県道になっている場所があるという。しかしながら、大半は皇室の私有地であることは論を俟たない。
「免許を取りに帰られた上皇さまの姿を間近にして、改めて皇族の方々が国民の範たろうとしていることを思い知らされました。実際のところ、免許不携帯でも問題にはならなかったのではないでしょうか。それでも国民に課されているルールは、ご自身も絶対に守るという、上皇さまの遵法意識の強さを思い知りました」（同・神田氏）
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