日テレ「3冠王」の立役者は桝アナ? 高視聴率でもフジの男性アナが「好きなアナ」首位をとれないワケ

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変化する人気男性アナの条件 フジの男性アナが首位を取れない理由

 直近のランキングでは、日テレの藤井貴彦アナが初の首位に。落ち着いた語り口と、コロナ禍で視聴者を気遣う言葉が話題になった。視聴者に寄り添う姿勢といえば、同局の森圭介アナも話題である。インスタグラムのフォロワー数は、男性アナ界随一の16万人。「スナック森介」と称するストーリーズには、日夜相談が殺到するという。涙もろくて収録中でも涙を見せることがある森アナだが、そうした人間味に親しみを覚える視聴者も多いのだろう。男性アナには華やかさや面白さより、安定感を求める風潮は強まりそうだ。加えて視聴者の事情を、自分に引き寄せて考えられる姿勢が評価されるようになっている。

 フジの男性アナが首位を取れないのは、会社が華やかさや面白さ至上主義で女子アナとタレントを選ぶからだろう。男性アナたちはその尻拭いに追われ、視聴者好みの堅実なたたずまいを打ち出すことさえままならないのではないか。有名人の子女も多く、特権階級的なイメージが付いているのも分が悪い。若手はSNSで自分のキャラ付けに四苦八苦で、軽部アナや伊藤アナの後継もなかなか出てこない。榎並大二郎アナが筋肉キャラからイクメンキャラにシフトし、ブレークの兆しを見せているが、はやりに乗っかる人で終わらないといいなあと心配してしまう。

 フジにとっては、楽しくない男性アナランキング。そもそもランキングが評価の全てではないし、時代遅れという批判もあるだろう。それでも自局の男性アナが首位を取った時に、再びフジの笑いがとまらない黄金期が始まるのではないだろうか。

冨士海ネコ

デイリー新潮編集部

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