帰省自粛を行うなら未来永劫訴え続けるべき 冬に感染症が流行するリスクはコロナ以前から存在(古市憲寿)
冬には人が死ぬ。
もちろん人間は365日いつ死んでもおかしくないのだが、統計的には冬場の死者が圧倒的に多い。病気による死者は1月をピークに冬に集中している。さらに家庭内の事故も増える。寒暖差があるため、ヒートショックの危険性が高まり、風呂場で転倒したり、溺死する人が増加するのだ。
2019年の人口動態統計によれば、1月は死亡者が14万人を超えているのに対して、6月は約10万人にとどまる。この傾向は今に始まったことではない。戦前の「日本帝國人口動態統計」を見ても、呼吸器系の病気など死者数は冬場に集中する。...