「山口組の6代目は1月25日、80歳の誕生日に引退」――大拡散したメッセージの出所と「6代目」「神戸」「絆」を巡る苛烈な情報戦

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最も現実的なのは

 特定指定はその後、9府県に拡大。昨年9月には井上組長の後を継いで神戸山口組の中核組織・山健組トップとなった中田浩司組長(62)が、神戸からの離脱の意向を表明。兵庫県警は同年11月に、山健組の「山口組合流」を認定した。

 冒頭の「高山若頭7代目襲名」の人事情報が駆け巡ったのは、山健組の電撃復帰で警察当局が抗争激化の再燃を懸念するタイミングだった。

「高山若頭は70代後半と高齢のため、最も現実的なのはワンポイントで7代目を襲名し、弘道会会長の竹内照明若頭補佐(61)に8代目を継がせるというシナリオでしょう。山口組としては7代目襲名の前に、現在の三つ巴の状態を解消したいはず。神戸の問題にカタをつけるなら、山健の離脱で組織がぐらつく今が最も良いタイミングと考えるでしょう。“1月25日に司組長が引退”という情報が山口組内部から流れたとするなら、実際に高山若頭の7代目襲名が決まった後、配下の組員がどう動くかを見定める観測気球の可能性も捨てきれないと見ています」(警察幹部)

 今年も新旧山口組の「情報戦」は続きそうだ。

デイリー新潮編集部

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