減り続ける日本の「お酒」――活路はどこにあるか――都留 康(一橋大学名誉教授)【佐藤優の頂上対決】
この2年に及ぶコロナ禍でお酒はすっかり悪者となり、感染を気にしながら飲むものになった。だが統計上は、もう30年以上前から日本人の飲酒量は減っているのだという。それはいったい何故なのか。これに酒造会社はどう対応しているのか。経済学者による酒造業界の分析と未来への提言。
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佐藤 この2年間、新型コロナの感染拡大で、お酒を飲む機会は激減しました。けれども都留先生の『お酒の経済学』(中公新書)を拝読すると、日本のお酒の消費量は、もうずっと減り続けているのですね。...