「国際平和」はもうイケてないのか?
「国際機関で働く日本人って減っているんですか?」と度々聞かれるが毎回答えに窮している。というのも、部署や役職によって状況は大きく異なるからだ。例えば、かつて私が旧ソ連圏の紛争を担当していた際は、ロシア語が必須な部署だったせいか日本人はおろか自分が部内唯一のアジア人オフィサーだった。ちょっと寂しかったが、それはロシア語を専攻してしまった大学時代の自分を責めるとする。他の組織や部署でも、現場経験や言語など個々の採用条件によって結果的に職員の出身国・地域の偏りが生じることはありうるので、この例とは逆に日本人が多く活躍する部署もあろう。...