「発達障害」「うつ」の原因にもなる「腸漏れ」とは? 有害物の脳への“漏れ”を防ぐ食事術
炎症を促進する食品は?
反対に炎症を促進するのが、コーン油、ダイズ油、ベニバナ油、ヒマワリ油などで、その主成分はリノール酸というオメガ6系だ。腸を炎症から守るポイントは、オメガ6系の摂取をできるだけ減らし、オメガ3系を積極的に摂ることである。
オメガ6系を避けるという意味では、炎症を起こさないオリーブ油やアボカド油などのオメガ9系を摂るのもよい。
日本でも小さいながら動きがある。教育研究家の七田厚氏が主宰する「しちだ・教育研究所」の取り組みだ。ASDの子供たちの腸内細菌を育むために食物繊維やオメガ3系を積極的に摂取させることで、子供たちの行動に改善が見られたとの報告が21年に寄せられた。
ASDに代表される発達障害児の行動や症状の改善を得るために、是非とも腸内環境を改善する食事を採用したいものである。
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