「仕方なくクロカンをやっていた」 レジェンド「葛西紀明」が語る原点と次世代のスターとは?(小林信也)

  • ブックマーク

 レジェンド・葛西紀明は1972年、北海道上川郡下川町で生まれた。

「最初は、夏はマラソン、冬はクロスカントリー・スキーをやっていました。足は速かったんです」

 49歳のいまも現役。所属する土屋ホームのスキー部では監督も兼任する葛西が、フィンランド合宿から帰国後の隔離期間中、リモート取材に応えてくれた。

「初めて飛んだのは9歳、小学校3年生の冬です」

 葛西少年はいつものように下川町スキー場で斜面を滑って遊んでいた。リフトの右側にある一般斜面。...

つづきを読む