OSK日本歌劇団のトップスター・楊琳が語る100周年 劇団の魅力は「団員の生命力」

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 大正11年に大阪で誕生した、OSK日本歌劇団が創立100周年を迎える。未婚の女性だけで構成される大衆娯楽演芸(レビュー)劇団で、8年前にお隣の兵庫県に誕生していた宝塚歌劇団とともに〈歌の宝塚、ダンスのOSK〉と並び称された。

 当時を知るベテランの在阪芸能記者が解説する。

「全盛を迎えた昭和期には、『東京ブギウギ』を大ヒットさせた笠置シヅ子や映画『羅生門』などで人気を博した京マチ子をはじめ、スターが輩出。団員が横一列に並び、テンポ良く両足を交互に高く上げるラインダンスは創設時から続く名物です。公演の最後は団員総出で、ステージ上で“桜パラソル”と呼ばれるピンク色の傘を回しながら『桜咲く国』を歌う。その姿が話題を集めました」

 当初は松竹を親会社とする「松竹楽劇部」だったが、労働争議やレビューブームの退潮で徐々に人気が低迷。昭和46年に近鉄の傘下に移ったものの、今度は親会社の経営不振といった不運が続き、平成15年に81年の歴史に幕を下ろした。

「同じ大正期に東京で創設され、ともに三大少女歌劇団の一角を占めた『松竹歌劇団』も、平成8年に解散。それでもOSKは残った団員やファンたちが『存続の会』を結成するなど、地道な活動を続けてきました」

 が、その後も紆余曲折は続き、平成19年には運営会社の「株式会社NewOSK日本歌劇団」が民事再生法の適用を受ける憂き目に。経営権はイベント企画会社に移るも、晴れて2年後に「株式会社OSK日本歌劇団」として独立を果たし、現在に至る。

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