Snow Manがデビュー2周年 華麗なアクロバットに隠された様々な苦悩

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最前線にいたわけではない

 1月22日でデビュー2周年(結成からは10年)を迎えたSnow Man。華麗なアクロバットやバラエティ番組でインパクトを残そうとハッスルする姿からはうかがえない苦悩について、『ジャニーズは努力が9割』(新潮社)の著者・霜田明寛氏が綴る(文中敬称略)。

 デビューから2年。紅白出場に、2021年はオリコン年間シングルランキングの1位・2位を独占、さらには冠番組も開始するなど、この2年で一気に芸能界の最前線に躍り出たSnow Man。しかし彼らはもともと、ジャニーズのデビュー予備軍であるジャニーズJr.の中でも最前線にいたわけではなかった。

 Snow Manといえば、アクロバットによるパフォーマンス能力の高さを称賛されることが多い。Snow Manに限らず、ジャニーズといえばアクロバット、最低でも皆がバク転くらいはできるもの……と思っている方も多いかもしれない。しかし、いくら天下のジャニーズ事務所とはいえ、そんなに都合よく、“もともとアクロバットの得意な者たち”が集まるものなのだろうか。

 リーダーの岩本照はメンバーの宮舘涼太について、

「アクロバットができたのもメンバーのなかで最初だった(中略)なんでもそつなくこなすタイプに思われがちだけど陰で努力を積む侍みたいな人」(non-no 2019年10月号)

 と評している。一方、佐久間大介はジャニーズJr.になって4年が経過した頃、「Jr.活動の中で一番頑張って克服したのはアクロバット」(POTATO 2010年2月号)と語ったことがある。

バックダンサーとして年に200回

 その佐久間についてメンバーは、「運動音痴」(岩本)、「逆上がりとかもできない」(深澤)、「キャッチボールしても、絶対にボールが戻ってこないもんね。なのに、アクロバットの時の跳躍力はジャニーズでも一、二を争う高さを誇るっていう……」(阿部)などと、運動能力のギャップについても明かしている。(anan 2018年5月13日号)

 今やTarzanの表紙を飾り、SASUKEにも出場するなど肉体派のイメージのある岩本も「俺はバク転ができるようになるのに2、3年もかかった」(ピクトアップ 2018年6月号)と振り返っている。

 今や武器となったアクロバットも、一朝一夕に手に入れられたものではないということなのだろう。

 初期メンバーである6名の入所は2004年から2006年にかけてのことだった。2009年には前身となるグループが、そして2012年にはSnow Manが結成される。

 ダンサーとしての能力を高めていった彼らに、2010年代の半ばにはバックダンサーとしての仕事が多くまわってくるようになる。その数、年間200ステージほど(2016年時点)。中には先輩グループからの指名もあるほどで、彼らは“職人集団”と呼ばれるようにもなっていった。(日経エンタテインメント! 2017年3月号)

 だが、佐久間はその呼び方をこう振り返る。

「呪いの言葉のようでもあったかな。バックでは活躍できてもメインじゃないって言われてるようで」(Myojo 2021年4月号)

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