茶番にしか思えないコロナ騒動の中で得られたもの 縁もゆかりもない唐津に移住(中川淳一郎)

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 いつまでこのバカコロナ騒動、続けるんですかね。完全に政治的ツールになっている。1月7日、沖縄・山口・広島に「まん延防止等重点措置」が出ましたが、1月6日のデータを見ると沖縄の入院者は160人で、重症者は0人です。問題ねーだろうよ! オミクロン株、実はすごく優れた天然ワクチンなんじゃねーの?と思いつつ、9月に選挙がある玉城デニー知事の「ワシは先手先手で県民の命を守る行動をした!」という政治的PR意図を感じてしまいます。当然岸田文雄総理の「鎖国令」も同じようなものです。とにかく制限をかければ支持率が上がることを政治家は覚えてしまった。

 浦添市の松本哲治市長は、沖縄のオミ株陽性者増加を受けて成人式の中止を発表したものの、押し寄せる非難にビビったか、8月11日への延期を宣言。振袖、暑いよね。で、どうせマスク着けさせるんでしょ? こうなったら浦添市の新成人は海パン・ビキニでタトゥーシール全身に貼りまくり、マスク着けて市長をバカにするぐらいやってもらいたいです。

 正直私はコロナ騒動については2020年5月には「コレ、アホ過ぎないか?」と思い始め、その旨を各メディアで1年半以上主張してきましたが「コロナはヤバいです!」のTVと専門家と政治家が作り出す世間の「空気」によって暴論扱いされてきました。多分、もうすぐ私が正しかったことが分かるでしょう。

 ロクでもない騒動でしたが、1月2日、私が住む佐賀県唐津のミカン農家・山崎さん一族の新年会にて皆でしみじみと語ったことがありました。なぜかここに私と妻、そして「マスクが嫌い」ということでツイッターで出会った東京・埼玉の男性も唐津まで来てくれて参加しました。そんな中、埼玉の会計士・A氏がこう言いました。

「いやぁ~、コロナ、本当にクソでしたが、コレがなかったら僕ら、出会ってなかったですし、今ここで唐津の山崎さんの家にいることもなかったんですよね……。そう考えるとコロナに感謝ですね……」

 はい、実は私もそう思っていましたし、この場にいた全員が「ウンウン」としみじみ納得したのでした。もともと2020年8月31日をもってセミリタイアをし、アメリカに行こうと思っていたのですが、コロナで行けなくなったため、なぜか縁もゆかりもない唐津に来ることになった。

 そして、ツイッター上でコロナの茶番性(マスクって意味ないんじゃね? コロナって死因の30位以下なのになんでこんなに皆ビビってるの?)を感じる人々が妙な連携をし、やり取りをするようになった。

 全国のこうした人々が続々と「唐津行きます!」と宣言し、私の元々の知り合いも含め、恐らくこれまで累計150人が唐津を訪ねてきました。

 さぁ、そんな山崎さんですが、これまでに何度か飲んできましたし、4月には裏の山でタケノコ掘りをしようぜ!というナイスな提案をしてくれました。そして同氏の義弟からは「1月14日、クルーザーに乗ってビール飲みましょう!」というナイスな提案が。それを考えると「人間万事塞翁が馬」かな、と今は悟りの境地に入っています。

中川淳一郎(なかがわ・じゅんいちろう)
1973(昭和48)年東京都生まれ。ネットニュース編集者。博報堂で企業のPR業務に携わり、2001年に退社。雑誌のライター、「TVブロス」編集者等を経て現在に至る。著書に『ウェブはバカと暇人のもの』『ネットのバカ』『ウェブでメシを食うということ』等。

まんきつ
1975(昭和50)年埼玉県生まれ。日本大学藝術学部卒。ブログ「まんしゅうきつこのオリモノわんだーらんど」で注目を浴び、漫画家、イラストレーターとして活躍。著書に『アル中ワンダーランド』(扶桑社)『ハルモヤさん』(新潮社)など。

週刊新潮 2022年1月20日号掲載

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