ハイエナにしゃぶり尽くされる「東芝」解体ショー 「3社分割案」公表でも一向に株価上がらず
票読みは混沌
「再上場を果たすまで、東芝は新規投資も儘(まま)ならず、縮小路線を取らざるを得ません。MBOによる非上場化は物言う株主が甘い汁を吸うだけで、東芝にとっては破滅を意味した。なんとしてもMBOは避けつつ、別の株主還元策を打ち出さねばなりませんでした」
その後、様々な検討を重ねた末に編み出されたのが3社分割案だった。だが、大株主に名を連ねる投資ファンドは、もろ手を挙げて賛成しているわけではない。
「東芝からの打診に、エフィッシモとファラロンは中立。しかし、3Dは賛成から一転、反対に立場を変えました。年明け早々には、3社分割案阻止に向けた臨時株主総会の招集まで要求した。その理由は、東芝が昨年11月に3社分割案を公にしても、一向に株価が上がらなかったからです」
臨時株主総会の票読みは混沌とした状態だという。ハイエナにしゃぶり尽くされた姿を晒すことになりそうだ。
「週刊新潮」2022年1月20日号「MONEY」欄の有料版では、東芝と大株主の駆け引きを詳報する。
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