浜口京子はなぜ今ブレークした? 「真面目さ」「不慣れさ」が評価される時代に
もう中学生さんやなかやまきんに君など、アラフォーピン芸人の再ブレークが続いている。その最右翼、実は浜口京子さんなのではないだろうかと感じる年末年始だった。
アテネと北京の二つのオリンピックで銅メダルを獲得したアスリートながら、性格はド天然。本人は至って真面目にリアクションをしているものの、ことごとくズレた反応は爆笑をさらう。「かりそめ天国」や「正直さんぽ」など、有吉弘行さんメインの番組で芸人顔負けの活躍を見せた。何かと話題になった大晦日の「笑って年越したい!笑う大晦日」でも、長州力さんらとコントに挑戦。各局の年末年始特番では、彼女の顔を何度も見ることになった。
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もともと京子さんは、自分より周囲の人にスポットライトが当たり続けていた人だったのではないだろうか。女子レスリングの人気を担った中心人物でありながら、成績では吉田沙保里さんや伊調馨さんらに一歩及ばなかった感がある。何より父・アニマル浜口さんのキャラが強烈で、京子さんの晴れ舞台でも父親が注目を集めてしまうこともしばしばだった。
現役引退後も状況は変わらなかったといえる。CMや朝番組のレギュラーなど、吉田さんは引っ張りだこ。またバラエティーでは、元なでしこジャパンの丸山桂里奈さんが大ブレーク。京子さんの面白さには、まだ時代が追いついていなかったのかもしれない。
しかし近年の覚醒ぶりはすごい。松本人志さん発案の「女子メンタル」出演時も、バラエティー女王たちを向こうに回して大健闘。かぶりものも辞さずにマツケンサンバを踊り、カオスな世界観を作り出していた。その前後から「正直さんぽ」での有吉さんとの絡みも増えていく。去年は進行役を務め、共演者を苦笑と爆笑の渦に巻き込んでいた。
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