藤原紀香が伝授!「温活」健康法とは 入浴、食事の見直しで「平熱が上がった」
温活指導士の資格を取得
温活は、実に奥が深いものでした。まず、「温活士」という資格がありそれを取得しようとチャレンジを開始しました。朝から晩まで先生の講義を受け130ページ近くある教科書で勉強。舞台の台本くらい厚い教材でした。そこでは、食べ物、睡眠、入浴と温熱、呼吸、ツボ、生活習慣や身体の成り立ち、腸と脳の関係も学びました。
そしてその上には「温活指導士」という資格もあり、これは文字通り、温活を指導する立場になるために必要な資格です。温活指導士の資格を取るには、160ページもある教材で体内の仕組みを知るため、いわゆる生物・化学の学びも必要でした。たとえば、細胞やミトコンドリア、核のこと、消化酵素やクエン酸回路、栄養素、免疫、代謝と熱、腸内環境と発酵の関係、筋肉とリンパ、舌診の項目などです。
おかげさまで、無事、試験に合格し両方の資格を取ることができました。自身で温活を実践した結果、今は平熱を36度7分にまで上げることに成功。人間の免疫力は37度で最も活性化されるといわれていますが、体温が上がったせいか、季節の変わり目でも風邪などひかず、元気でいられるようになりました。その過程ではさまざまな温活の学びがありました。
宇宙大戦争みたいな夢
たとえば入浴法。湯船に首まで浸かった場合、身体全体にかかる力は約1トンといわれています。この“静水圧作用”によりリンパが活発に全身を流れ始め、血流も良くなり、末端の冷えが改善される温活効果が得られます。また、浮力作用で筋肉や関節の緊張もほぐれます。
以前、私はかなり熱めのお風呂に浸かっていました。でも今は、38~42度のお湯に浸かるようにしていて、血行を良くしてくれる重炭酸を使用する場合もあります。
熱いお湯に浸かるとすぐにのぼせてしまうので、身体の表面は温まっても内部は冷えたまま。また、身体が急激に熱くなると、体温を一定に保とうとする機能が働き、今度は逆に、一気に身体が冷めてしまいます。
さらに、熱いお風呂に入ると交感神経が優位になり(興奮状態)、副交感神経が優位で入眠に適しているリラックスした状態になるまで時間が掛かってしまいます。そうすると、すぐには寝られないのでスマホ作業をしたりテレビを観てしまい、せっかく副交感神経が優位になろうとしていたところで再び交感神経優位の状態に引き戻され、一層、寝つきが悪くなる。
実際、私は以前、毎晩のように「スター・ウォーズ」みたいな大スペクタクルな宇宙大戦争に参加している夢をよく見ていましたが、これではなかなか深く眠れません。入浴法を変えてからは、そんな夢を見ることもなくなりました(笑)。
そして、仕事で短時間しか寝られない時でも90分ごとのノンレム睡眠のリズムを学ぶことにより、寝覚めもすっきり。身体を修復・再生してくれる成長ホルモンは睡眠時に分泌されるので、短時間でも上質な睡眠を取ることは大事ですよね。
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