2022年自民党の「笑う派閥」と「泣く派閥」 総裁選で分かれた明暗

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二階氏の後継者問題

 一方“負け組”が集まった赤坂のフグ料理店は、亀井静香元衆院議員の御用達。武田氏が亀井氏に仁義を切って、今回の密談に使われたのだという。

「岸田政権の“次”を見据え、存在感を高めたい意図が見え見えですが、そう上手くいくか。彼らが総裁選で推した河野氏はそもそも麻生派で、12月19日に開かれたパーティーでも麻生氏と仲良く登壇。河野氏を失えば、負け組に“総裁選の顔”はいなくなってしまう」

“負け組”最大派閥の二階派にはこんな懸念もある。

「齢82の二階俊博会長の後を誰が継ぐかという問題です。武田氏を推す声もありますが、53歳でまだ若いという見方も派内に強い」

 そんな中、両会合と同じ22日には二階派の河村建夫元衆院議員が副総裁特別補佐に就任するとの報道が。

「河村氏はもともと麻生氏と昵懇で、実現すれば、麻生氏が二階派内に足掛かりを得ることになる。そうなれば、麻生氏と犬猿の仲の武田氏が派閥を割りかねないなんて話も囁かれた」

 聞こえてくるのは、麻生氏の高笑いばかりか。

週刊新潮 2022年1月13日号掲載

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